江戸時代の姿をとどめる今宮神社境内を記した図録。明治期に、境内の記録を役所に届け出るために描かれたもの。
薄い和紙に、墨と朱などで境内の様子が詳細にかつ鮮やかに描かれています。この後、火災により本社・疫社は焼失し、建替られていますので、江戸期の本社・疫社の姿が描かれているのは大変貴重です。
江戸時代の今宮神社を知り、当時と現在の境内の違いや、歴史の遷移を物語る図録です。
薄く繊細な和紙に描かれた、精密な表現を最新デジタル技術と伝統技術で、和紙の折りや1枚1枚の紙の張り合わせに至るまでも忠実に再現。特に難しい、古い墨やぼかしの表現は繊細な色の厚み、光らず美しく発色する趣を研究し、色粒子の細かな調整と印刷機器の絶妙な設定で実現。